時代:江戸後期
技法:染付
径約19.5㎝/高さ約2.5㎝
商品番号:13d33①(店舗在庫)
とろんとした釉薬、地肌には青みを含みます。
滲むようなおおらかな筆運び、黒色帯びた呉須調で濃淡を表現しています。
器面に佇む白色と斑色の二匹の兎の表情が愛らしい構図。渦や波飛沫を合わせた波兎図です。側面を巡る唐草文様はあっさりとした筆致です。
器面はフラットに、口縁部にのみ立ち上がりを持たせて緩やかな輪花を描きます。
焼成時の温度が低かった為甘手の仕上がり。器面全体に貫入が入っていますが、その素朴な雰囲気と文様の相性が良く味わい深い佇まいとなっています。
藍の濃淡や江戸期ならではの趣など魅力溢れるお品です。兎の愛らしい表情もお愉しみいただけます。
※小ホツ(僅かな欠け)甘手(焼成温度が甘くできた表面のヒビ)のあるお品です。画像をご確認の上ご検討ください。
ひとつひとつ職人の個性が出る器たちです。スレや歪みによる若干のがたつき、窯傷(焼成中に出来たもの)などがある場合もございますが、味わいある手仕事の魅力としてご理解いただける方にお譲りできますと幸いです。