時代:明治前期
技法:色絵
径約11.5㎝/高さ約9㎝
商品番号:51M97
同絵柄で幾つかの形式が揃った『通り物』。一式揃った食器があると見栄えが良いので、日常使いだけでなくおもてなしにも重宝します。
深い藍色と赤色の配分が丁度良くて、格式感じる色使いです。松型の窓絵内にふっくらとした姿の鶴が描かれ、若松と梅が納まっています。
鶴の愛らしい表情と、松梅を大事に抱え込むような姿に心が擽られますね。窓絵の背には、菱花や青海波といった幾何学文様。口縁部まで丁寧に描き埋められていて、目に愉しく映ります。隣には牡丹花。斜め格子に引かれた金彩が絢爛として、贅を尽くした仕上がりです。見込みには大きく桃が描かれています。邪気を払い不老長寿を与える植物として、古くから親しまれてきました。裏側は等間隔で並んだ姿が可愛い、宝尽くし文様。
高台内には冨の銘、蓋高台内に肥前の肥銘があります。
飯茶碗よりも一回り大きい蒸茶碗。飯茶碗と異なり、内側は白無地で、煮物やちらし寿司など食材の色が映える造りです。
こちらの器は金彩を使用しておりますので電子レンジや食洗機のご使用はお控えください。
ひとつひとつ職人の個性が出る器たちです。スレや歪みによる若干のがたつき、窯傷(焼成中に出来たもの)などがある場合もございますが、味わいある手仕事の魅力としてご理解いただける方にお譲りできますと幸いです。