











時代:江戸中期
技法:紙刷古印判
径約12×15㎝/高さ約4.5㎝
商品番号:19N32①(店舗在庫)
伊万里の上等な染付に対して、庶民向けに大量生産の技術である型紙摺りの需要が急増。その型紙を造る作業はとても細かく、大変手間のかかる仕事であったそう。その為大量生産を実現することが出来ず、僅かな期間でしか造られなかったので大変稀少なお品となっています。
型紙摺りで表された文様は素朴さがあり、柔らかな表情で魅了します。縁側のある長閑な風景図。立派な松の木が佇みます。鳥の群れのような松葉の絵付けが可愛らしく、傍らには若松も描かれます。縁文様に散りばめられた松笠は、立ち上がりのある縁まで掠れず、密に摺り込まれています。裏側は染付による緩やかな唐草文様。高台内に渦福銘があります。子孫繫栄を象徴する鳥の巣を表現した木瓜型の形状は目に愉しく映り、計算された装飾に職人のこだわりが感じられます。深さのある身と高さのある高台が合わさり、他にないフォルムも魅力です。
古いものですが食洗機や電子レンジにもかけられるのでまだアンティークの器を使ったことがない!という方にも普段使いしやすいおすすめの器です。
ひとつひとつ職人の個性が出る器たちです。スレや歪みによる若干のがたつき、窯傷(焼成中に出来たもの)などがある場合もございますが、味わいある手仕事の魅力としてご理解いただける方にお譲りできますと幸いです。