時代:明治後期~大正
技法:銅印判
径約26.5㎝/高さ約4.5㎝
商品番号:39M92
二名の人物が描かれる9寸皿。「太平記」に記される「桜井の別れ」という物語の一場面を描いたものです。右側に植わる人物の名は「楠木正成」。鎌倉時代から南北朝時代にかけて活躍した武将のひとりです。戦へ赴く道中、桜井の駅へ差しかかったころ、楠木正成は息子の正行を呼び寄せます。「父が戦で果てようともお前は生きて、志を継ぎ、帝に忠義を尽くすように」と、別れを告げ、息子への形見に、帝から授かった菊水の紋の入った短刀を渡しました。垂れ幕や着物に菊水の紋が描かれています。
正行の左上に、「山仁製」の銘有り。桜、松、菊などが二人の人物を囲み、額縁のように華やかに装飾しています。ストーリー性のある図柄に想像力膨らむお品です。
※窯傷(焼成の段階で出来た凹みや生地のヨレ)のあるお品です。ご使用には問題ございませんが、画像をご確認の上ご検討ください。
古いものですが食洗機や電子レンジにもかけられるので、まだアンティークの器を使ったことがない!という方にも普段使いしやすいおすすめの器です。
ひとつひとつ職人の個性が出る器たちです。スレや歪みによる若干のがたつき、窯傷(焼成中に出来たもの)などがある場合もございますが、味わいある手仕事の魅力としてご理解いただける方にお譲りできますと幸いです。