


















時代:江戸中期
技法:染付
径約14.5㎝/高さ約3㎝
商品番号:31M41①
くらわんかとは、江戸中期に伊万里でさかんに焼かれていた、厚手の素朴な磁器のこと。大阪淀川の飯屋が、川を渡る客に対して、「くらわんか~」と声を上げながら、この器に入れた酒や餅を売っていたことに由来しています。くらわんからしい、ぽってりとした厚みの温かみのある肌。
濃淡使い分け工夫された染付は、なんとも朗らかな雰囲気です。見込みは銀杏の葉でしょうか。末広がりの形状により縁起の良いモチーフとして描かれてきた扇。間には草花を描き込みます。迷いない筆致が心地良く、文様の和やかさを感じますね。
甘手(焼成温度が低く、表面の釉薬のみにヒビが入ったもの)とムシクイ(主に口縁の釉薬の剥がれ)がございますがご使用には問題ございません。お写真ご確認の上、ご検討いただければ幸いです。
古いものですが食洗機や電子レンジにもかけられるのでまだアンティークの器を使ったことがない!という方にも普段使いしやすいおすすめの器です。
ひとつひとつ職人の個性が出る器たちです。スレや歪みによる若干のがたつき、窯傷(焼成中に出来たもの)などがある場合もございますが、味わいある手仕事の魅力としてご理解いただける方にお譲りできますと幸いです。