










時代:江戸中期
技法:染付
径約20㎝/高さ約4㎝
商品番号:22I2(店舗在庫)
くらわんかとは、江戸中期に伊万里でさかんに焼かれていた厚手の素朴な磁器のこと。大阪淀川の飯屋が、川を渡る客に対して「くらわんか」と声をあげながら、この器に入れた酒や餅を売っていたことに由来しています。
見込みには儚げにコンニャク印判の五弁花が飾り、重ね焼きの跡である蛇の目釉剥ぎがぐるりと巡ります。
簡素な絵付けの縁文様は二方に扇図。間の二方に杜若が心地よい筆致で描かれています。くらわんか特有の厚みのあるぽってりとした造りです。
裏柄は白無地でとろりとした釉薬の質感が味わえます。
くわらんかの中では数の少ない7寸サイズが魅力的です。是非お手元でお愉しみ下さい。
ひとつひとつ職人の個性が出る器たちです。スレや歪みによる若干のがたつき、窯傷(焼成中に出来たもの)などがある場合もございますが、味わいある手仕事の魅力としてご理解いただける方にお譲りできますと幸いです。