時代:江戸中期
技法:染付
径約14㎝/高さ約4.5㎝
商品番号:11M32
青味含んだ素地、黒色帯びた呉須調で味わい深い雰囲気放ちます。描かれたのは鯉の滝登り図。濃淡用いて、勢いある水流を表しています。抜けているのか、真剣なのか、鯉の表情にも心和みます。丸み持たせた器形は薄造りです。
『勢いの良いこと』や、『立身出世』の意味を持つ鯉滝登り。縁起物として永く愛される図柄なのです。由来は中国の故事。「上流の激流を登りきった鯉はやがて龍になる」という伝説から来たもの。鯉が龍へ成長するということから、勢いがある事の例えや出世の例えとして使われるようになりました。
ひとつひとつ職人の個性が出る器たちです。スレや歪みによる若干のがたつき、窯傷(焼成中に出来たもの)などがある場合もございますが、味わいある手仕事の魅力としてご理解いただける方にお譲りできますと幸いです。