












時代:江戸幕末
技法:染付
径約26㎝/高さ約10㎝
商品番号:60M7
マットな釉調の地肌はやや青みがかかり、呉須調も柔らかな印象です。
幕末期に多い、大胆な割絵や窓絵の構図。右側大きな窓が器面を区分けして描かれたのは菊と春蘭でしょうか。左側には窓絵の中で蝶が飛び交います。地文様は幾何学文が描き埋められており、白抜きの花と唐草文がアクセントとなり効いています。裏側は線描きの花と雨龍が描かれ、洒落た装いが続きます。
肉厚でどっしりとした安定感のある佇まい。花弁を想わせる口縁は端反りとなっていて軽やかさを添えています。
ひとつひとつ職人の個性が出る器たちです。スレや歪みによる若干のがたつき、窯傷(焼成中に出来たもの)などがある場合もございますが、味わいある手仕事の魅力としてご理解いただける方にお譲りできますと幸いです。