時代:江戸幕末
技法:染付
径約25,5㎝/高さ約9,5㎝
商品番号:60M6
上がりの良い乳白の素地、呉須調も発色が豊かで瑞々しい印象です。
幕末期に多い、大胆な割絵や窓絵の構図。四方に伸びた十字上の大きな窓が器面を区分けします。中に描かれたのは桐図。線と濃みを描き分けて柔らかな筆致です。地文様は幾何学文が描き埋められており、蝶が舞います。線描きの花と唐草が裏側に描かれ、洒落た装いが続きます。
肉厚でどっしりとした安定感のある佇まい。花弁を想わせる四弁の口縁は端反りとなっていて軽やかさを添えています。
ひとつひとつ職人の個性が出る器たちです。スレや歪みによる若干のがたつき、窯傷(焼成中に出来たもの)などがある場合もございますが、味わいある手仕事の魅力としてご理解いただける方にお譲りできますと幸いです。