

















時代:明治前期
技法:色絵
径約28㎝/高さ約12㎝
商品番号:37M54
明治前期の色絵8.8寸鉢が共箱付きで入荷いたしました。側面は何とも細かな絵付けが巡り、見る者を魅了します。全体を藍のダミ埋めに金彩で花と唐草が描き込まれ、その上に様々な窓絵が配されます。まずは鳳凰図。赤を基調に金彩あしらわれた花図。白抜き部分が良く映えて鳳凰が上品に舞います。尾羽は唐草を掛け合わせたようなデザインになっており凝った意匠です。菱文が描き込まれる窓絵には花を隔てて向かい合う小鳥が二羽。可愛らしい雰囲気です。そして目を惹くのが大きく配された二方の窓絵。木瓜型の窓絵の中には松の木が生え、小鳥が身を寄せ合います。松で仕切られて背景の色が変わっているのも個性が光る意匠。四方を花で飾り、上下には七宝が配されます。その周りには緑の鹿の子文様に花々が美しく咲き誇ります。高台と縁に向かって鍔のように広がる美しい器形。見込みはデザイン化された花図。瓔珞文や四方襷文に囲まれ、仲間で豪華な雰囲気です。大きく直しがございますが、インテリアとしても大活躍してくれそうな華やかなお品となっております。
※甘手(焼成温度が低く釉薬のみにヒビ)と大きく直しのあるお品です。画像をご確認の上ご検討ください。
こちらの器は金彩を使用しておりますので電子レンジや食洗機のご使用はお控えください。
ひとつひとつ職人の個性が出る器たちです。スレや歪みによる若干のがたつき、窯傷(焼成中に出来たもの)などがある場合もございますが、味わいある手仕事の魅力としてご理解いただける方にお譲りできますと幸いです。