










時代:江戸中期
技法:紙刷
約8㎝×約9.5㎝/高さ約2㎝
商品番号:22U11③(店舗在庫)
紙刷古印判とは、江戸時代に作られていた型紙摺りの器のこと。
当時、上等な伊万里の染付に対して型紙摺りによる安価な大量生産の器の需要が急増して使用された技法。
しかしながら型紙の細かい造りには大変手間がかかり、大量生産の安価な器を実現するには至らなかったようです。
現在でも希少ながら現存している古印判。明治以降の銅判転写のお品に比べると、高価で貴重なものになっています。
小紋柄の絵付けが多い古印判の器ですが、こちらは菊を中心に草花が描かれた穏やかな装い。黒味を含んだ呉須調で素朴な雰囲気を纏います。裏柄折れ松葉図。
型打ち成形による菱型の造形も見事。手の中に納まってしまうサイズ感に心擽られます。
※口縁部、極小さなカケがございますが、ご使用に問題ない程度と思います。写真にてご確認くださいませ。
ひとつひとつ職人の個性が出る器たちです。スレや歪みによる若干のがたつき、窯傷(焼成中に出来たもの)などがある場合もございますが、味わいある手仕事の魅力としてご理解いただける方にお譲りできますと幸いです。