









時代:江戸中期
技法:コンニャク印判
約6㎝×約9㎝/高さ約2㎝
商品番号:20D31②(店舗在庫)
製造時期が僅かで、大変稀少なコンニャク印判。
「印判」というと大量生産のイメージを持ちやすいですが、判子のような道具を用い丁寧に文様を押印していくのは、大変手間の掛かる作業だったのではないでしょうか。江戸中期に流行し、後期には作られなくなったといわれています。
判が切れてしまっている部分もありますが、コンニャク印判らしい柔和な線が表れた菊図。口縁に引かれた鉄釉が効いていて、裏側は四方に折れ松葉文、高台内に銘有り。
木瓜型の曲線とコンニャク印判のぼんやりとした線、手の中に納まってしまう可愛らしいサイズが心擽られます。
木瓜変形の為仕方ない部分もありますが、造形に歪みが有りがたつきがございます。また口縁、高台にカケがございますので写真にてご確認くださいませ。
ひとつひとつ職人の個性が出る器たちです。スレや歪みによる若干のがたつき、窯傷(焼成中に出来たもの)などがある場合もございますが、味わいある手仕事の魅力としてご理解いただける方にお譲りできますと幸いです。