














時代:江戸中期
技法:染付
径約10㎝/高さ約4.5㎝
商品番号:10B10(店舗在庫)
とろりとした呉須調の萩唐草文様が冴え渡ったりん茶碗。お湯呑として使われていましたが、当時お湯呑という言葉が浸透していなかったため仏壇の鐘のお輪に似ているということでりん茶碗、と呼ばれていたそうです。
細い線がくるくると合わさって表れるのは蔦文様。先にはぽってりとした葉が生ります。濃淡変えた色付きが各所にあしらわれ、鮮やかな彩りを魅せてくれます。内部は白磁。澄んだ白が目に潤いをもたらし、繊細な薄手の造りが均一に全体を形作っています。
華奢ながらも温かみある雰囲気が心馴染むりん茶碗。愛でるにもご使用するにも良い逸品です。
口縁部と高台に、それぞれノミホツ(極僅かなカケ)がございます。どちらも非常に僅かな欠けですので、ご使用には障りません。
ひとつひとつ職人の個性が出る器たちです。スレや歪みによる若干のがたつき、窯傷(焼成中に出来たもの)などがある場合もございますが、味わいある手仕事の魅力としてご理解いただける方にお譲りできますと幸いです。